2011年04月21日

夏の訪れ

夏の訪れ


梅雨(つゆ、ばいう)とは、
5月から7月にかけて毎年めぐって来る雨の多い期間(雨季)のこと。
約40日間続くと言われています

夏の訪れ
※気団と気団がぶつかり合い、上昇気流が発生→雲ができる(雨が降る)
 梅雨はぶつかり合う気団で停滞前線ができます。



この梅雨をもたらす梅雨前線は、
北の冷たいオホーツク海高気圧と
南の温かい太平洋高気圧(と熱帯モンスーン気団)が ぶつかって生まれますが、
オホーツク海高気圧の発生にはジェット気流が関係しています。

ジェット気流:強い偏西風の流れ。



オホーツク海高気圧は大まかな言い方をすれば、ジェット気流で作られます。

上空を西から東に流れるジェット気流は梅雨時期になると、
その行く手にはヒマラヤ山脈があって、進行を妨げられます。
こうなると、ジェット気流は山脈の北と南の二手に分かれて流れ、
オホーツク海あたりで合流します。
ジェット気流の合流によって気圧が高くなり、地表ではオホーツク海気団が作られるというわけです。

夏の訪れ

このジェット気流は、春先から夏にかけてだんだん北上してきます。


※上の図を見ながらイメージしてください

そうなると、ヒマラヤ南部を駆け抜けるジェット気流の風が弱くなり、
今まではジェット気流の影響で北上できなかった
太平洋高気圧も勢力(範囲)を拡大。
前線はだんだんと北上していくことになります。
(オホーツク海高気圧の縮小)

そうなれば、梅雨前線が通過した地域では
南の温かい太平洋高気圧の領域に入ることになるので
季節は夏 となります。

沖縄の夏入りは早いですね。


ちなみに、
梅雨は日本のほか、中国や韓国など東アジアにあり、
中国では「梅雨:メイウ」、韓国では「長霖:チャンマ」と呼ばれているそうです。
ジェット気流(上空の強い西風)の流れに影響を与える、
ヒマラヤ山脈で梅雨前線が形成されるので、
ヨーロッパや北アメリカには梅雨がないことがわかりますね~。




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Posted by にきスケ at 10:25│Comments(1)気象
この記事へのコメント
梅雨前線以外の前線が主に北上していくのも
ヒマラヤ南部を駆け抜けるジェット気流の風が弱くなるんですかね・・?

梅雨前線になりうる北の冷たいオホーツク海高気圧と
南の温かい太平洋高気圧がそこをとおるのが毎年一緒の時期っていうのは・・・やはり地球の自転の関係でしょうか・・・

深くてむずかしいですね。
Posted by キャルキャル at 2011年04月23日 00:44
 
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